小規模チーム向け無料プロジェクト管理ツール5選|人数で選ぶ
数人でプロジェクトを回すときに、いきなり有料のツールを契約するのは気が引けます。とはいえ表計算ファイルを共有し続けるのも限界がある、というあたりで手が止まりがちです。
- 3〜5人のチームで、まずは無料で始めたい
- 無料プランを比べたいが、機能の一覧が長くて、自分の人数で使えるのかが分からない
- 人が増えたときに、料金がどれくらい上がるのか読めない
この記事では、小規模チームが無料で使えるプロジェクト管理ツール5つを、公式の料金ページで確認した内容だけを使って比較します。選ぶときの軸と、人数別・目的別のおすすめまでまとめました。
小規模チームで無料のプロジェクト管理ツールを選ぶ4つのポイント
比べる前に、見る場所を決めておきます。小規模チームの場合、機能の多さより次の4つのほうが効きます。
1. 無料プランに何人まで入れるか
ここで大半が決まります。「無料プランあり」と書かれていても、無料で一緒に使える人数は2人から10人までと幅があります(人数ではなく、別の指標で制限をかけるツールもあります)。チームの人数が上限を超えた時点で、そのツールは選択肢から外れます。
2. 料金が「1人あたり」か「1契約あたり」か
差が出るのはここです。1人あたりの課金なら、人数が2倍になれば料金も2倍です。1契約あたりの課金なら、上限までは人が増えても料金は変わりません。人の出入りが多いチームほど、この差が後から効いてきます。
3. 無料のまま、どの表示が使えるか
リスト表示だけのツールと、カンバンやカレンダーまで無料で使えるツールがあります。ガントチャートは有料プランに置かれていることが多く、ツールによっては月1万円台の上位プランに入っていることもあります。ガントを使う予定があるなら、無料プランではなく「ガントが入っているプランの値段」を先に見ておくほうが安全です。
4. 無料で作れるプロジェクトの数
1プロジェクトまでのツールから、10ボードまで作れるツール、数に制限のないツールまで幅があります。目安は、締め切りが別々に動くかどうかです。クライアント別・案件別に締め切りが独立して動くなら、その数だけ場所が要ります。逆に、1つの案件を工程で区切るだけなら、プロジェクトは1つで足りて、中のリストやボードで分けられます。無料で1プロジェクトのツールは、後者の使い方なら制約になりません。
主要ツール5つの無料プランを比べる
以下はすべて2026年9月に各社の公式料金ページで確認した内容です。表記は各社のページに合わせています(ドル建てのものは円換算していません)。
Asana
世界的に使われているワークマネジメントツール(複数チームの仕事全体をまとめて管理する考え方のツール)です。プロジェクトの進行管理から、部門をまたいだ業務の可視化まで幅広くカバーします。
- 無料プランは「Personal」。公式ページには「ユーザー 2 人まで無料でコラボレーションできます」と明記されています
- 無料でもタスクとプロジェクトは無制限に作れます
- 無料でもリスト、ボード、カレンダービューを切り替えられます
- タイムラインとガントチャートは有料の「Starter」以上に入っています
料金は年払いでStarterが1ユーザーあたり月額1,200円、Advancedが1ユーザーあたり月額2,700円です。いずれも税抜で、公式のFAQに、請求される料金に税は含まれず日本国内の請求先には消費税がかかる旨の記載があります。
こんなチームに向いています: 2人までのチーム。プロジェクト数に制限がないので、案件を細かく分けて持ちたい場合も無料のまま使えます。
Backlog
日本で開発されているプロジェクト管理ツールです。課題管理を中心に、開発チームでの利用が多く見られます。
- 無料プランは10ユーザー・1プロジェクトまで
- 料金は1スペースあたりの課金で、ユーザー数では増えません
- ガントチャートは料金表でStarterが対象外、Standard以上が対象と示されています
有料プランは税抜表記で、Starterが月額2,700円(30ユーザー・5プロジェクト)、Standardが月額16,000円(ユーザー数無制限・100プロジェクト)です。
こんなチームに向いています: 10人までで無料のまま使い続けたいチーム。ただしガントチャートが必要になると、価格帯が一段上がります。
Notion
ドキュメントとデータベースを組み合わせて使うツールです。仕様書や議事録とタスクを同じ場所に置けるのが特徴です。
- 無料プランは個人利用ならページとブロックが無制限ですが、メンバーが2名以上になるとブロック数に制限がかかります
- 制限がかかるのは人数ではなくブロック数で、人数の上限そのものは料金ページに書かれていません
有料プランは年払いでPlusが1メンバーあたり月額$10、Businessが1メンバーあたり月額$20です。
こんなチームに向いています: タスクだけでなくドキュメントも1か所にまとめたいチーム。ただし複数人で本格的に使うなら、無料のままでは早めに詰まります。
Trello
カードをドラッグして動かすカンバン型のツールです。使い方を説明しなくても伝わる分かりやすさがあります。
- 無料プランは、1つのワークスペース(チームの作業場所)に10人まで参加でき、ボードは10個まで作れます(公式の表記は「ワークスペースあたり10コラボレーター」です)
- 無料で使えるのはボード表示のみです。カレンダー、タイムライン、テーブル、ダッシュボード、マップはPremium以上に入っています
有料プランは年払いでStandardが1ユーザーあたり月額$5、Premiumが1ユーザーあたり月額$10です。
こんなチームに向いています: カンバンだけで足りる、10人までのチーム。
タスクマン
私たちが開発している、カスタムフィールドでチームに合わせられるタスク管理ツールです。
- 無料プランは1プロジェクト・3メンバーまで。プランによる機能制限はなく、無料プランでも全機能が使えます
- リスト、カンバンボード、カレンダー、ガントチャートの4つの表示を切り替えられます
- プロジェクトごとに管理項目(カスタムフィールド)を追加できます。テキスト、数値、日付、真偽値、単一選択、複数選択に対応しています
料金は1契約あたりで、ユーザー数による追加料金はありません。Standardが月額1,000円(5プロジェクト・10メンバー)、Proが月額10,000円(プロジェクト・メンバーとも無制限)です。
こんなチームに向いています: 3人までなら無料のまま、そこから人が増えても料金を読みやすくしたいチーム。
機能・料金 比較表
| 項目 | Asana | Backlog | Notion | Trello | タスクマン |
|---|---|---|---|---|---|
| 無料の人数 | 2人 | 10人 | 上限の記載なし | 10人 | 3人 |
| 無料のプロジェクト数 | 無制限 | 1 | 該当なし(ページ単位) | 10ボード | 1 |
| 課金の単位 | 1ユーザー | 1スペース | 1メンバー | 1ユーザー | 1契約 |
| 有料の入口 | 月1,200円/人 | 月2,700円 | 月$10/人 | 月$5/人 | 月1,000円 |
| 無料でガント | 不可 | 不可 | 不明 | 不可 | 可 |
2026年9月時点で各社公式料金ページを確認しました。表の読み方を補足します。
- 価格の単位はツールで違います。Asana・Trello・Notionは年払いにしたときの1ユーザー(1メンバー)あたり月額、Backlogとタスクマンはプラン単位の月額です。AsanaとBacklogは税抜表示、タスクマンは公式サイトの表記のまま記載しています
- 表の人数は比べやすいように「人」で揃えました。公式の表記はBacklogが「ユーザー」、Trelloが「コラボレーター」、タスクマンが「メンバー」です
- Notionの無料プランは、人数の上限ではなくブロック数に制限がかかり、2人目から効きます。プロジェクトという単位ではなくページとデータベースで管理するため、無料のプロジェクト数は「該当なし」としています
- 「無料でガント」はガントチャートまたはタイムラインの可否です。有料で使えるようになるのは、AsanaがStarter、BacklogがStandard、TrelloがPremiumから。Backlogは無料プランでの可否がページに明記されておらず、有料の下位プランであるStarterが対象外であることから「不可」としています。Notionは料金ページのプラン比較にタイムラインやガントの行が無く、プラン別の可否を判定できませんでした
人数別・目的別のおすすめ
まず人数で絞ります。Asanaは無料が2人までなので、3人以上のチームではここで候補から外れます。Notionだけは人数の上限が料金ページに書かれておらず、この絞り込みには乗りません。制限がかかるのが人数ではなく、ブロック数だからです。
3人まで → タスクマン、Backlog、Trelloが無料のまま使えます。ガントも要るならタスクマン、案件ごとにボードを分けたいならTrello、この先10人まで増える見込みがあるならBacklogが、そのまま伸ばせます。
4〜5人 → 無料で残るのはBacklogとTrelloの2つです。タスクマンは3メンバーまでなので、5人なら月額1,000円のStandardになります。
6〜10人 → 無料のまま伸ばせるのはBacklog(10ユーザーまで)とTrello(10人まで)の2つです。10人を超えるか、ガントが要るなら有料に移ります。
11人以上 → 無料枠はどれも上限に当たります。ここからは1人あたり課金と1契約課金の差が効いてきます。契約単位の2つは、Backlogが30ユーザーまでのStarterで月額2,700円(税抜)、タスクマンが人数無制限のProで月額10,000円です。どちらも枠の中なら、人が増えても金額は変わりません。1人あたり課金のツールは、人数を掛けた金額で比べます。なおBacklogでガントチャートも使うなら、Standard(月額16,000円・税抜)まで上がります。
そのうえで、目的でも分かれます。
カンバンだけで足りる → Trello。無料プランはボード表示のみですが、カンバンで回すチームには過不足がありません。
ドキュメントとタスクを1か所にまとめたい → Notion。ただし2名以上で使うとブロック数に制限がかかるので、無料のまま長く使う想定なら注意が必要です。
人数が増えたときの料金を読みやすくしたい → Backlogかタスクマン。どちらもユーザー数ではなく契約単位の課金なので、上限に当たるまで金額は同じです。タスクマンは4人目から月額1,000円のStandardになります。
ガントチャートを無料で試したい → タスクマン。Asana・Backlog・Trelloは、いずれもガントやタイムラインが有料プランに置かれていました。タスクマンは無料プランでもガントチャートを含む4つの表示が使えます(無料の範囲は1プロジェクト・3メンバーまでです)。Notionは公式の料金ページに記載が無く、今回は判定できませんでした。
まとめ
小規模チームで無料のプロジェクト管理ツールを選ぶときは、機能の一覧より先に無料プランの人数枠を見ると絞り込みが速くなります。3人までなら選択肢は多く残りますが、Asanaは無料が2人までなので、3人のチームではここで外れます。Notionは人数の上限こそ書かれていないものの、2人目からブロック数の制限がかかります。5人で無料のまま使いたいなら、残るのはBacklogとTrelloです。
次に見るのが課金の単位です。1人あたりの課金は、人が増えるほど金額が伸びます。1契約あたりの課金なら、上限に当たるまで金額は同じです。
ガントチャートを使う予定があるなら、無料プランの比較だけでは決められません。ガントが入る最初のプランが、Backlogのように月額16,000円(税抜)になるツールもあります。ガントが決め手になりそうなら、無料プランでガントを引けるかを4社分そろえて確かめたガントチャートを無料で引けるツールの選び方もあわせてご覧ください。
なお、表計算ファイルからツールへ移るかどうかで迷っている段階なら、エクセルのタスク管理の限界。移行を決める3つの基準が参考になります。個人での管理をチームに広げるときのつまずきについては、タスク管理ツール、個人とチームの違い。広げると足りなくなる4つでまとめています。
(本記事の料金・機能は2026年9月時点の情報です。最新の内容は各社の公式サイトでご確認ください)